川の流れのように
私にとってのロンドンの灯台(とかってに思っておく)S氏がポルトガルに旅立ち、
アルバロ・シザの建築をみてくるそうです。うらやましい。
帰ったら感想をきいてみようと思います。
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シザがギャラ間で展覧会をやったときに、スケールについて何かいってました。
もうすっかり忘れてしまったのだけど、その時は衝撃をうけたような気がする。
(衝撃を受けておいて忘れるなよ、って話ですが。)
たしか1つのスケールでしかものを考えないから、間違ったスケールで考えるんだとか、
そんなことだった気がする。
正直、こんなところで書くにはうろおぼえすぎるのですが、
まあ、とにかく、その時は、自分は結局スケールごとの考えかたの違いがつけられていないなあ、
と強く思ったのでした。
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今やっているプロジェクトは、あまりに広大で、
LからXLの間くらいのものです。(さすがに都市計画ではないけれど)
正直、全く慣れていないスケールです。
(去年都市計画を一応やっていたはずなのに。。。)
ランドスケープを考えるのに近い。
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ランドスケープと言えばですが。
ロンドンにきて、K先輩に教えてもらって短い間に2回もいったプリンセス・ダイアナ・メモリアルという噴水がハイドパークにあります。(そのうち1回は、いい大人―しかも私以外男性―がそろって噴水の真ん中でピクニックでしたw)
建物ではないけれど、
これはある種のとてもいい作品をみたときの感覚「あ〜、これやったか!」という感じをおこさせます。
この不思議な噴水は、上から見ると卵形をしているのですが
うねった形で巧妙に勾配を隠しているため
ややもすると、まるで永遠に廻りつづける流れのように思われます。
こんなだまし絵みたいなことはもちろんおこらないので、
実際にどうなっているかは、ご自分の眼でご確認をば。極めてシンプルです。
時に激しく泡立ち、
時には凪いだ海のように、
時には重力に従って転がり落ち、
時にはスキップするようにリズミカルに、
流れて行くそれはまさに人生。
美空ひばり、あるいは
ブラックジャック最終回、「人生という名のSL」。
当たり前ですが、水量が同じなら、幅が狭ければ急流になり広ければ凪ぐのですが、
それをこうしてゆるやかに流れ幅をかえて使うところはなんて賢いんだと、
膝をうたずにはおれません。
これが、もし噴水じゃなくて環状道路かなにかで、
水が人か車の流れだったら、笑えないことになりますが。
(神様がみたら面白いのかも)
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設計したのはGustafson Porter Landscape Architects。
ロンドンに来てからRIBAではじめて買った本にこの噴水の平面図がのっていて、
それはシンプルな噴水のアウトラインに、水の部分だけは白黒の写真(またはCG)を使った、
すごく綺麗なものなのですが、
噴水の各所に名前がついていて、
水が転がり落ちるところは、rock 'n' roll slide なんだ、
といったら、
K先輩に「残念だ」と言われました。
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今回のプロジェクトの広大さは、いかほどかというと、
1人でスタジアムをつくって(これは面白かったのですが、構造を考えるのに冷や汗かきました。まず「工学部建築学科」という経歴がよろしくない。建築学科が工学部にあるのは世界ではめずらしいので妙な期待をかけられる危険があります。)、そのあとショッピングセンター、とか。
もちろんディティールまではつめません。
前回のプロジェクトはもっとずっと細かいレベルだったので(来て最初にやったことは、階段のスタディでした)ギャップが激しい。
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今日、過去のプロジェクトの参考資料をあさっていたら、上記ダイアナ噴水の写真を発見しました。
やっぱり事務所の人も好きなんだな〜、と。(嫌いな人はいなそうですが。)
たとえば、建物の周囲や、建物そのものに植物を生やすとしても、
相手(植物)には相手のロジック(というか植生)があるのだから、
生えろといって生えてくれるわけではない。
そういうときに、植生を逆手にとって、いかす(事務所の)やり方は
かなりあの噴水が水の性質をいかすやり方に近いものを思い起こさせます。
なるほどなあ、と。
フォトショップで無闇に木選んではやしちゃだめだよなあ、と。
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で、そんなでかい話とランドスケープの話しかしてない中で、
事務所のMちゃんとホクストンスクエアでお昼を食べながら、
彼女の実施のインテリアのプロジェクトの話を聞いて、
すごく小さいものでいいから、
なにかつくりたくなったのでした。
不思議。
なにか甘いものを食べた後辛いものが自然に食べたくなるように、
大きすぎるものを考えると、無性に小さいものが愛しくなる。
しかも異常に素直な気持ちで。
そういうバランスがとれる働き方ができたら、楽しいだろうなと思います。
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さて、土日だけですが、ユーロスターでベルギーはブリュッセルにいってきます。
Rちゃんに美味しいものを食べに連れて行ってもらおうと思います。








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