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2009.06.14

ケバいと言われれば

インターンを初めてからいままでずっと関わっていたコンペが終わりました。

今回のコンペとチームの居心地がよかっただけに、次回どんなプロジェクトで誰と働くのか、かなり不安です。

◆◆◆

ロンドンという街は、「東京みたい」と感じるなにかを持っています。

その一番の理由は、街を歩けば建物の外見からもう、
そこがどういう種類の場所なのか瞬時にわかってしまうことだと思います。

だから、頭の中で「ここは銀座か」「ここは歌舞伎町か」と対応をつけていける。

◆◆◆

私が心の中で「歌舞伎町」と呼んでいるあたり(SOHOという)に、トッテナム・コート・ロードという道があります。

知り合いに言わせれば、ここは下町ロンドンの「爆心地」であり、
ひらたく言ってしまえば、めちゃくちゃゴミゴミしてるところです。

南北を走るトッテナム・コート・ロードが、ロンドンの東西をつらぬくオックスフォード・ストリートと交わるところの交差点は、こんな感じ。

Photo

We will rock youのフレディー・マーキュリーがいます。

いつも交通が混線している感じのする場所です。

◆◆◆

この爆心地に、まちがいなくここ数年で最もロンドンの物議をかもすだろう建物(群)が建設中です。

これ↓

Photo

Photo_2

Photo_3

生で見るとすごい色のインパクト。

規模も相当なものなのです。
比較に隣の建物を見ると、すごい大きさだということに気づきます。

Photo_4

よく建った(というか許可された)なあという感じがしますが。

これは、イタリアの建築家レンゾ・ピアノの設計した建築(群)です。
ディベロッパーは、なぜか日本の三菱地所だという噂。

◆◆◆

イギリスの建築ニュースのサイトに載ってた記事を読んだのですが、以下、少し引用。

―He says it was Renzo Piano’s ambition to “make a joyful building in contrast to the surrounding grey stone and red brick by fragmenting the colour”.

それは読まなくても、誰もがそう思うことでしょう。

で、ここまで読んだとき、

―Permeability was also critical in this development. Five main access points and passages have been integrated, unusually allowing the public to walk through the development to gain access to Oxford Street to the north, Shaftsbury Avenue/Charing Cross Road to the south-west, and Covent Garden to the south-east, or letting them stop in the piazza or courtyard that’s been created in the centre of the development.

―To further enhance the transparency, terracotta cladding stops 6m above ground level and double-glazed rainscreen completes the lower level of the facades. Restaurants are proposed for most of the ground-floor street elevations, while a mix of shops and restaurants will fill the ground-floor spaces facing the internal piazza.

ああ、これは、21世紀のコヴェント・ガーデンなんだなと思いました。

交通の集中する、やや暗さのある地域で、
イタリアの広場のようなものを出現させるというものです。

さらに低層部分を透明にして、よりいっそう広場を強調するという。

Jpg

本当に、足もとは徹底していそうな感じがします。(仮囲いでよく見えないんですが。)

さて、なにがいいたいかというと、こういう時に引用される「イタリア・イメージ」は、ひどくロンドンらしい気がするのです。

私はイギリス人ではないから分からないけれど、
ここでは、猥雑さをよい方向に動かすのに必ず出てくるイメージがイタリアなのではないでしょうか。

◆◆◆

古い方のイタリア広場であるコヴェント・ガーデンはこれよりやや南の、
やっぱり繁華な地域にあります。


商店や娯楽施設が集中する場所ですが、
いきなり視界が開けて、周囲と全然違う雰囲気を持ったところです。

Photo_6

これは、真ん中の建物があるのでわかりにくいですが、
ロンドンで一番最初の本格的なスクエア(英/四角い広場)と言われています。

できた当初はこんな感じだったらしいです。

Piazzaengv

ただの空地ではなくて、周囲を回廊がとりまいている、ピアッツァ(伊/広場)です。
というか、イギリス人がイメージするピアッツアを演出したエンターテイメント空間といった趣き。

Img_1585


◆◆◆

設計は、17世紀イギリスの建築家・イニゴ・ジョーンズで、

母国にイタリアからルネッサンスを持ち込んだと言われる建築家です。

コヴェント・ガーデンは、当時この土地の持ち主だったベッドフォード伯フランシス・ラッセルの命による計画でした。(1630年頃)

広場に面して教会が建っていて、これは当初から同じフォルムなのですが、
これは教会としてはなんとも不思議なシロモノです。
「え?!ジョーンズさん、ほんとにルネッサンス見てきたの?」といいたくなるような。

一番端の柱と門がくっついている意匠なんかは、かなり独創的に思えます。

Photo_7

実際、これを見たイギリス人の想像だと思うのですが、ベッドフォード伯がイニゴ・ジョーンズに、「資金がないから教会は納屋のようなものでいい」と言い、ジョーンズが「よろしい、ではロンドン中で一番立派な納屋をつくりましょう」と答えた、という逸話がうまれたほど。

たぶん、この教会は、広場をとりまく柱廊の一部としてつくられたというのが適当で、
イメージ源は、イタリアといっても、むしろ古代ローマのフォーラム(集会場)が近いという考え方にすごく納得のいくものを感じます。

◆◆◆

コヴェント・ガーデンは毎日マーケットがやっていて活気のある場所ですが、
なにか、すごく守られているという気がします。

ロンドンでストリート・パフォーマンスが許されているのはここだけだそうですが、
常に大道芸人がいて、ミュージシャンが何らかの明るい音楽を奏でている様をみると、

明るいイタリア的イメージを、
みんなで保っているんだなあという気がします。

今回の、Central St. Gilesのビル群は、たぶんその延長上にあるのだろうと思います。
それが、同じ方向を延長するのか、反対に働くのかは、わかりませんが。

◆◆◆
おまけ

コヴェント・ガーデンで手品の助手をしてた男の子。
あまりにかわいくて撮ってしまいました。

Photo_8

こういうものも、コヴェント・ガーデン以外ではみられないものの一つです。

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コメント

あ あのいかがわしいのpiano先生だったんだ。
しかも21世紀のCovent Gardenとは。。
イギリス人はやっぱりイタリアに憧れるのね

隈研のイタリア人のイタリア語なまりの英語を聴いてて、barbalaを思い出しましたw

いかがわしいよねw
大丈夫なのかな?

隈研はもう始動してるのね!
どんな感じなのかこんど教えてね。

バルバラはまだ帰ってきてないのです。
家のメンテナンスをする人がいない。

ロンドンでも元気そうでなにより。

パッとケバイというタイトルと建物の写真とを見て、パリのポンピドーを思い出したよ。素人目にも分かる特徴ですね。

ローマ帝国時代から最果てのイギリスはイタリアに憧れ続けているんですかね?

確かコベントガーデンには王立歌劇場があったような気が。今は亡き、コマ劇場と言ったらイギリス人に怒られるかな。

そっか、似てるって思うんだね、やっぱりw
地中海の気候にあこがれるのかね。コヴェント・ガーデンは文化の本拠地としてのローマへの憧れというよりは、異境への憧れを感じる気がする。(猥雑さも含めて面白いとおもうみたいな。)
あるね、劇場。どんなのやってるのか知らないけど。そこらへんは樫田君のほうがよっぽど詳しそうだから、おすすめあったら教えてね。

聞いた話では、ローマ帝国時代にイギリスは最果てすぎて植民地にすらしてもらえなかったといって、フランス等にからかわれていたらしいw何しろAll road...の石畳の舗装路をはじめ、文化の中心だったらしいからね。中世以前のローマは今のヴェルディーの曲によって建国されたイタリアとは、大分イメージが違うのかもね。

そこの劇場で「フィガロの結婚」をやった時の録音をNHKが3時間以上ぶっ通しで放送していたので、MD3枚wに収めてよく聞いています。ドタバタ喜劇オペラ。面白いのでは?

フランスはほんとうによくイギリスをばかにするよね。(逆もまたしかりなんだろうけど。)どっちみち見ていてあまり気持ちのいいものじゃないけど。。。
ローマの遺跡はないんだけど、ローマのつくったロンドンの市壁が残っていて、見に行ったよ。ロンドン塔も確かその一部なんじゃないかな。
ほんとうにすべての道は、だね。
MD3枚ってすごいね。超つかれそうだ。でも、たまにはオペラとかいいかも。一人ではいきたくないっていうのが問題だけどねw

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