カスパー・フリードリヒ絵本
今年も、キンモクセイの香りと滑稽な銀杏の臭い。
数年ぶりにシジミ蝶を見ました。(この言葉自体、頭によぎったのが数年ぶり。)
秋の風物ではないと思うけれど。
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つい見てしまったNHKスペシャル「マネー資本主義(再放送)」
最近、全然テレビを見ないからか、面白かった。
内容どうこうより、映像に味があるのです。
このオープニング映像とか、メリーポピンズみたいで、かわいらしい。
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ドイツの画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1774年 - 1840年)の話を、なぜか今週、それぞれ別のところで3回も見た上、どれにも画像がないという。
絵の解説していて、絵がないのは反則だといつも思います。
(許可が下りにくいとか、そういう事情なのかしらん。)
こういうとき、インターネットがない時代っていらいらしただろうなと思います。
以下、ただのメモ。(単に画像付きで見たかっただけ。特に論旨も結論も無い。)
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今日の帰りの電車で読んだ「樹幹と円柱という永遠のアナロジー」(土居義岳)という小論。
「ユルギス・パルトルシャイティスは『アベラシオン』(1983年)のなかで、ロマン主義におけるゴシック=森のアナロジーについての説を紹介している。…しかしそれよりも『アベラシオン』で論じられていないのは、フリードリヒの絵画と、シンケルの建築である。』
「ガスパール・フリードリヒについては、アイネムが『風景画家フリードリヒ』のなかで詳述している。」
「そもそもロマン主義とは啓蒙主義・近代社会の成立に対抗し、近代によって過去の何かが失われたという心性なのであって、つよい欠落感と超越への強い指向が特徴的であり、その風景画は、人物、風景、樹木、廃墟など具体的なものを描きながら、そのコンポジションにおいてはつねに垂直と水平の強い対比からなるたいへん抽象度の高いものである。」
あまりにさらっと書いてあってこの因果関係について意識をさせないけれど、矢印で書いてみるとちょっと疑問も。
【過去の何かが失われたという意識、欠落感】→【「超越」を強くもとめる】→【画面を支配する強い(抽象的な)構図】
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「そして絵の鑑賞者は、それらの背後に『柱』を見るという欲望にさいなまれる。柱は垂直という概念を示す記号である。たとえば<雪の中の巨人塚[ドルメン]>はそんな解釈を誘う。」
柱はイデアなんだ。
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「こうしたランドスケープはきわめて普遍的な性格を帯びる。特定のランドスケープを忠実に再現するものではない。
ゴシック様式の教会堂らしきものの廃墟という同じモチーフが<エルゲナの廃墟>、<雪の中の修道院の墓地>、<樫の森の修道院>において繰り返されている。…ここで風景は、目の前に展開する固有の具体的なものではなく、あらかじめ心のなかに描かれた、超越的、先験的、観念的、一般的なものである。」
「建築言語」とか「デザイン言語」とかいうときの「言語」っていう言い方は、喩えじゃなくてその通りなんだなと。
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この文章も以下のように続きます。
「人物は風景の『点景』ではなく『意味の担い手』である。」
「彼が描く人間は…一般に人間的なものの代表であり、さらには被造物一般の代表である。ということは人間はかんぜんに自然の一部であり、…これはまさに『自我の中に世界への鍵を見出すというロマン派一般の謎』(アイネム)なのである。」
「さらに人物はつねに後ろ向きで描かれている。この人物は、無限や超越にむかってあこがれながら、しかし自分の肉体という有限性に囚われている。…その超越的ななにかは『光』によって代理されている。光は、無限のかなたの、向かい側からこちらに投げかけられる。…図式的にいえば、古典主義は順光であり、ロマン主義は逆光である。」
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「不気味な建築」(アンソニー・ヴィドラー)
「作家・音楽家として彼(=ホフマン)が最も賞賛した建築家はカール・フリードリヒ・シンケルで、ホフマンは彼に自身のオペラ『ウンディーネ』のためのセットデザインを依頼している。」
「ホフマンの世代のロマン主義者達にとって、建築は本質、つまり社会的・自然的世界としての多様な小宇宙を表現するという課題の中心にあった。」
「ゲーテ以降、ドイツの若者たちにとって、建築はゴシック様式あるいは古典様式という姿をとった、美的完全性の理想像ー規範としての古典主義、国家誕生の証人としてのゴシック様式というように―だったのである。」
「ガスパー・ダヴィット・フリードリッヒは、時間や自然力により破壊されてしまった象徴的完全性の廃墟や遺跡を描いた。ホフマンは、強調されるアイロニーにもかかわらず、音声には得がたい音楽的ハーモニーの実体的現れを建築に見出した。」
ロマン主義の求める超越性・普遍性は、建築に一番にみいだされた。
音楽的ハーモニーが音楽よりも建築で見出されるというのは、おもしろい時代感覚です。



























































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